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第4章 Appendix

4.1 IISと.NET Frameworkのインストール順序について

IIS上でASP.NETを動作させるために以下の順でインストールを行うこと。

  1. IISのインストール
  2. .NET Frameworkのインストール

既にインストールされているが、IIS上でASP.NETが動作しない場合は、以下の手順を行うこと。

  1. スタートメニューの[すべてのプログラム]-[アクセサリ]から、コマンドプロンプトを起動する。
  2. コマンドプロンプトで、ASP.NET IIS 登録ツールが格納されたフォルダへ移動する。
    cd C:\WINDOWS\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727
    
  3. コマンドプロンプトで、aspnet_regiisコマンドを実行する。(引数に「-i」を指定する。)
    aspnet_regiis -i
    
  4. aspnet_regiisコマンドが正常終了すると、以下のメッセージが表示される。
    ASP.NET (2.0.50727) のインストールを開始します。
    ................
    ASP.NET (2.0.50727) のインストールが完了しました。
    

4.2 デバッグ実行を行う方法

本節では、サーバアプリケーションのデバッグ実行方法について解説する。下記の手順を行うことにより、デバッグを行うことができる。 

  1. サーバアプリケーションにブレークポイントを指定
  2. サーバアプリケーションのデバッグ実行
  3. クライアントアプリケーションの修正
  4. クライアントアプリケーションの実行

4.2.1 サーバアプリケーションにブレークポイントを指定

サーバアプリケーションのプログラムの動作を確認したい場所に、ブレークポイントを指定する。

ブレークポイント
図4-1 ブレークポイント

4.2.2 サーバアプリケーションのデバッグ実行

サーバアプリケーションのデバッグを開始する。

デバッグ開始ボタンを押下
図4-2 デバッグの開始

4.2.3 クライアントアプリケーションの修正

デバッグ実行を行うと、サーバアプリケーションが20117番のポートで起動する。クライアントアプリケーションの初期設定では、IISの80番ポートに接続するように設定されているので、デバッグ実行の場合は20117番ポートに接続するように設定を変更する必要がある。 接続先URLの変更は、動作確認で利用しているクライアントアプリケーションの実行ファイル(TutorialClient.exe)と同じフォルダにあるアプリケーション構成ファイル(TutorialClient.exe.config)の内容を変更する。具体的には、appSettingsセクションのBaseUrlの値を「http://localhost:20117/TutorialServerRich/Request.aspx」に変更する。

TutorialClient.exe.config

<appSettings>
  <!-- 通信先URL設定 -->
  <add key="BaseUrl" value="http://localhost:20117/TutorialServerRich/Request.aspx"/>
</appSettings>

4.2.4 クライアントアプリケーションの実行

クライアントアプリケーションを実行する(TutorialClient.exeの押下)。

ログオン画面
図4-3 アプリケーション起動画面

クライアントアプリケーションを実行すると、サーバアプリケーションでブレークポイントを指定した箇所で処理が止まり、デバッグが可能となる。

4.3 XMLとデータセットの変換方法

XMLの第1階層(ルートノード)はデータセット名、XMLの第2階層(ルートノードの子要素)は必ずデータテーブル名、XMLの第3階層は必ずデータカラム名となる。下記にXMLとデータセットの対応関係図を示す。

画面データセット(XMLの説明)
図4-4 XMLとデータセットの対応関係図