Ring ノートパッドの用法¶
Ring ノートパッドの用法、および Ring プログラムの作成と実行方法です。
Ring ノートパッドは Ring で作成された Ring 用の簡易統合開発環境アプリケーションです。
Ring ノートパッド - メインウィンドウ¶
Ring ノートパッドの実行後に着脱可能なウィンドウが表示されます。

ウィンドウの機能と用途:
名称 | 説明 |
---|---|
プロジェクトファイル | Ring ファイル (*.ring) を選択して開けます。 |
ソースコード | ソースコードを記述する場所です。 |
フォームデザイナー | フォームデザイナーでは GUI アプリケーションのフォームを作成します。 |
ウェブブラウザ | 取扱説明書を読む、またはウェブサイトを開きます。 |
実行結果 | 標準出力への表示を行うプログラムを実行すると結果が出力されます。 |
関数 | 現在のソースにおける関数のリストです。 |
クラス | 現在のソースにおけるクラスのリストです。 |
コンソールアプリケーションの作成と実行¶
ソースコードを入力します。
see "Hello, World!"
この画像の通りにします。

ツールバーの保存ボタンをクリックします (または CTRL+S を押します)。

ソースコード名と保存場所を指定します。
例えば、このように入力します : hello
新しいソースコードファイルを作成します : hello.ring

プログラムを実行するには、ツールバーの“デバッグ - 実行後に待機”ボタンをクリックします。

このスクリーンショットでは、実行中のアプリケーションを表示しています。
Ring ノートパッドへ戻って作業を続行するには Enter キーを押します。

GUI / WebAssembly / モバイル・アプリケーションの作成と実行¶
Ring による GUI アプリケーションの作成方法は“RingQt を使用したデスクトップ、WebAssembly、およびモバイルの開発”の章を参照してください。
ソースコード:
load "guilib.ring"
new qApp {
new qWidget() {
resize(400,400)
setWindowTitle("Hello, World!")
show()
}
exec()
}
Ring ノートパッドには、コンソールウィンドウの表示を行わずに GUI アプリケーションを実行するための特別なボタンがあります。

このスクリーンショットでは、実行中のアプリケーションを表示しています。

ウェブアプリケーションの作成と実行¶
ウェブサーバーでの Ring 対応方法、そして Ring でウェブアプリケーションを作成する方法については “ウェブ開発 (CGI ライブラリ)” の章を参照してください。
注釈
この用例を実行するには、ウェブサーバーで Ring を使用可能にしてください。
ちなみに
Windows 版には Apache ウェブサーバーが添付されています! 難しい設定を行わなくても、 Ring ノートパッドにて指定フォルダからウェブアプリケーションを実行できます。
ソースコード:
#!ring.exe -cgi
load "weblib.ring"
import System.Web
new Page {
text("Hello, World!")
}
Ring ノートパッド内蔵のブラウザ、または外部ウェブブラウザでアプリケーションを実行できます。

ウェブアプリケーションはウェブアイコンをクリックすることで実行します。

デスクトップとモバイルゲームの作成と実行¶
Ring で 2D ゲームを作成する方法は“デモプロジェクト - 2D ゲームエンジン”の章を参照してください。
ソースコード:
load "gameengine.ring"
func main
oGame = New Game
{
title = "My First Game"
sprite
{
type = GE_TYPE_PLAYER
x=400 y=400 width=100 height=100
file = "images/player.png"
transparent = true
Animate=false
Move=true
Scaled=true
}
}
アプリケーションは GUI アプリケーションとして実行できます。

プロジェクトのメインファイル¶
メインファイルツールバーの考えは、プロジェクトに複数のソースコードのファイルがある場合にプロジェクトのメインファイルを決定することです。
この機能を使うとプロジェクトでほかのファイルを開いているときに、プロジェクトを実行するためにメインファイルを切り替えることなくプロジェクトを実行できます。
この機能を使うには、プロジェクトのメインファイルを開きます。
現在のソースコードファイルをメインファイルとして設定するには Ctrl+Shift+M を押してください。
プロジェクトで別のソースコードファイルを開いて修正します。
プロジェクト (メインファイル) を実行したいときは Ctrl+Shift+F5 (GUI) または Ctrl+Shift+D (コンソール) を押してください。
スクリーンショット:


ファイルメニュー¶
このメニューからソースコードの新規作成、開く、保存ができます。
このメニューには“PDF へ出力”もあります。

編集メニュー¶
編集メニューからテキストの切り取り、コピーと貼り付けます。
フォントと配色の変更もできます。
指定行へ移動、または検索と置換ウィンドウを使うことでテキストの検索と置換ができます。
さらに、タブ幅も設定できます (スペースの文字数)
Ring 1.8 からファイルの検索オプションがあります。
Ring 1.11 からテキストの挿入、小文字へ変換、大文字へ変換、および単語の一文字目を大文字へ変換のオプションがあります。

表示メニュー¶
このメニューから着脱可能なウィンドウの表示、または非表示にできます。
また、 Ring ノートパッドのスタイルを変更できます。
通常のスタイルは「フュージョン : 白」と「フュージョン : 黒」です。

さらにコンテキストにより着脱可能なウィンドウのグループを表示、または非表示にできます。

プログラムメニュー¶
このメニューからプログラムを実行します。
また、メインファイルをプロジェクトに設定できます。

ブラウザメニュー¶
このメニューからウェブサイトのリンクをブラウザで開きます。

ツールメニュー¶
このメニューからフォームデザイナーを別のウィンドウで実行します。
また REPL (Read-Eval-Print-Loop : 読み取り、評価、出力、繰り返し) を実行できます。

配布メニュー¶
このメニューからアプリケーションの実行可能ファイルのビルド、またはアプリケーションの配布準備を行います。

ヘルプメニュー¶
このメニューからヘルプファイルを閲覧します。 (CHM と PDF 形式)
