第8章 オブジェクトの編集

ここでは,オブジェクトのコピーや貼り付けなど,メニューバーの Edit および Arange から実行可能な操作に関して解説します.

これらの処理の実行対象となるのは以下のオブジェクトです.

  • フィギュア

  • データ

  • ラベル

  • 有意差シンボル

  • 軸のブレイクシンボル

  • タイミング線

  • 矩形

  • 楕円形

  • 矢印

  • 線分

1. コピー

オブジェクトをコピーして,バッファに保存します.

コピーされたオブジェクトは,後ほど解説しますようにペースト操作によって貼り付けることができます.

コピー操作は以下のようにして行います.

  1. コピーしたいオブジェクトをマウスでクリックして選択します.

  2. メニューバーから EditCopy (Ctrl+C+C) を実行するか,選択したオブジェクトを右クリックして表示したメニューからCopyを実行します.

2. 切り取り

オブジェクトを切り取り,バッファに保存します.

コピーのときと同様に,切り取ったオブジェクトはペースト操作によって貼り付けることができます.

  1. コピーしたいオブジェクトをマウスでクリックして選択します.

  2. メニューバーから EditCut (Ctrl+X+X) を実行するか,選択したオブジェクトを右クリックして表示したメニューからCutを実行します.

    コピーの場合とは異なり,切り取られたオブジェクトは画面上から消えます.

3. 貼り付け

コピーまたは切り取りしたオブジェクトを貼り付けます.

貼り付け操作の実行方法は,貼り付けるオブジェクトが何であるかによって異なります.

  • フィギュアを貼り付ける場合

    1. フィギュアを貼り付けたいウインドウ上で,マウスを右クリックして表示されるメニューからPasteを実行します.

    2. ウインドウ上に,コピーまたは切り取りしたフィギュアが貼り付けられます.

  • フィギュア以外のオブジェクトを貼り付ける場合

    1. オブジェクトを貼り付けたいフィギュア上で,マウスを右クリックして表示されるメニューからPasteを実行します.

    2. フィギュア内に,コピーまたは切り取りしたオブジェクトが貼り付けられます.

4. 複製

オブジェクトを複製します.

複製操作は以下のようにして行います.

  1. 複製したいオブジェクトをマウスでクリックして選択します.

  2. メニューバーから EditDuplicate (Ctrl+D+D) を実行するか,選択したオブジェクトを右クリックして表示したメニューからDuplicateを実行します.

    • フィギュアの複製

    • シンボルの複製

  3. オブジェクトの複製が作成されます.

    • フィギュアの場合には,同じウインドウ上にフィギュアの複製が作成されます.

      フィギュア内のデータやシンボル等のオブジェクトもそのまま複製されます.

    • フィギュア以外のオブジェクトの場合には,同じフィギュア内に複製が作成されます.

5. 削除

オブジェクトを削除します.

データやシンボルの削除方法については,項4. 「データを削除する」項6. 「シンボルを削除する」 でそれぞれ解説済みですので,そちらを参照してください.

6. 重ね順序を変更する

複数のオブジェクトが表示されている場合,次のいずれかの操作で重ね合わせの順序を変更できます.

  • 右クリックメニューを用いる方法

    重ね順序を変更したいオブジェクトを右クリックしてメニューを表示し,Bring to Frontを選択することで最前面へ,Bring Forwardを選択することで現在位置より一つ前面へ,Send Backwardを選択することで現在位置より一つ背面へ,Send to Backを選択することで最背面へ移動できます.

  • メニューバーを用いる方法

    オブジェクトをクリックして選択した後,メニューバーから ArrangeBring to Front (Ctrl+F+F) を選択することで最前面へ, ArrangeBring Forward (Ctrl+B+B) を選択することで一つ前面へ, ArrangeSend Backward (Ctrl+S+S) を選択することで一つ背面へ, ArrangeSend to Back (Ctrl+K+K) を選択することで最背面へ移動させることができます.

なお,前後関係の入れ替え操作は,同種のオブジェクト間のみで可能です.例えば,ラベルは常にグラフよりも手前に表示され,Bring to Back コマンドなどでその前後関係を変更することはできません.

7. 座標に対してオブジェクトを固定する

有意差シンボル,タイミング線,矩形,楕円などのオブジェクトは,フィギュアの軸スケールの変更に追随して,位置を移動したり変形したりします.

軸スケールをマウスドラッグによって変更すると,スケールに合わせて,オブジェクトが移動・変形します.

この軸スケールへの追随をやめ,オブジェクトの表示位置をフィギュア上で固定したいときには,Anchored機能を用います.

固定したいオブジェクトを右クリックし,メニューからAnchoredを選択します.

アンカーポイントが○印から▽印に変わり,オブジェクトが固定されたことが示されています.

今度は,軸スケールを変えても,固定オブジェクトは移動・変形しなくなりました.

Last updated: 2010/11/22