第4章 データファイルの準備

入力できるデータファイルは,CSV などのカンマ,タブ,空白で区切られたテキスト形式のファイルです.データ形式 (数値データの並び順)によって,次の3種類のグラフを描画できます.

  1. Scalar XY (スカラー型 XY グラフ)

  2. Multiple XY (複数 XY グラフ)

  3. Sampling XY (サンプリング値を伴う XY グラフ)

  4. Date XY (日付データによる XY グラフ)

これら全てのデータファイルに共通して,記述する数値データは各列ともそれぞれ行数が同じである必要があります.

1. Scalar XY (スカラー型 XY グラフ)

このデータ形式は,X と Y の値がペアで並んでいる場合です.折れ線グラフや点グラフ,棒グラフを描画できます. X値,Y値に続いて誤差値と文字列が並ぶ場合には,エラーバーと軸ラベル文字列を描画できます.

基本的には次の 4種類のデータを扱うことになります.ラベル文字列はダブルクォート "" で囲まれている 必要があります.

  1. X と Y の値から構成される 2 列のデータ

    並び順は,X値, Y値となります.

    X値Y値
    0.000.0000
    0.010.0628
    0.020.1253
    : :
    1.00-0.0000
  2. X と Y の値と上下の誤差値から構成される 4 列のデータ

    並び順は,X値,Y値,誤差下限,誤差上限となります.

    X値Y値誤差下限誤差上限
    0.001.0000-0.17890.2545
    0.040.9686-0.22010.1192
    0.080.8763-0.08440.0444
    : : : :
    1.001.0000-0.05020.0783
  3. X と Y の値とラベル文字列から構成される 3 列のデータ

    並び順は,値 X,値 Y,ラベル文字列となります.

    X値Y値ラベル文字列
    0.00.000"A^0_i"
    0.050.2347"B^1_i"
    0.100.4635"C^2_i"
    : : :
    1.000.000"U^{20}_i"
  4. X と Y の値と上下の誤差値とラベル文字列の 5 列のデータ

    並び順は,値 X,値 Y,誤差下限,誤差上限,ラベル文字列となります.

    X値Y値誤差下限誤差上限ラベル文字列
    0.000.9933-0.01840.0471"A^0_i"
    0.050.9890-0.05680.0590"B^1_i"
    0.100.9820-0.03640.0797"C^2_i"
    : : : : :
    1.000.0067-0.09190.1522"U^{20}_i"

2. Multiple XY (複数 XY グラフ)

この形式は, 1列の X値 と 複数列の Y値 のデータが並んでいる場合です.1つのデータファイルで複数の折れ線グラフや点グラフ,棒グラフなどを一度に描画できます.Y値のデータは少なくとも 2列以上の数値の並びから構成されていなければなりません.

並び順は,X 値,Y1 値,Y2 値,Y3 値,... となります.

X値Y1値Y2値Y3値...
0.000.00000.00000.0000...
0.040.14920.19900.2487...
0.080.28910.38540.4818...
: : : : :
1.00-0.0000-0.0000-0.0000...

3. Sampling XY (サンプリング値を伴う XY グラフ)

この形式は,X 値のデータ列が必要ないだけで,Multiple XY と似ています.一つのデータファイルで複数の折れ線グラフや点グラフ,棒グラフなどを一度に描画できます.

入力されるデータ列は,全て Y 軸の値とみなされます.

Y1値Y2値Y3値...
0.0000-0.3090-0.5878...
0.2487-0.0628-0.3681...
0.48180.1874-0.1253...
: : : :
-0.0000-0.0390-0.5878...

X 軸の値は,入力ウィザードのダイアログで指定したサンプリング値として入力することで自動的に生成されます.

4. Date XY (日付データによる XY グラフ)

この形式では,X 値として数値の代わりに日付文字列を渡します.

読み込まれた日付文字列の間隔を元に X 値が自動生成されます.生成された X 値と,日付文字列に続いて与えられる Y 値とを元にして,折れ線グラフや点グラフ,棒グラフを描画できます.

データから読み込まれた日付文字列は,対応する X 値のラベル文字列として描画できます.また,データ中に文字列を与えて,日付文字列の代わりにそれらを描画することも出来ます.

Y 値に続いて誤差値が並ぶ場合にはエラーバーも描画できます.

日付文字列としては,以下のフォーマットが可能です.ここで,日付文字列はダブルクォート "" で囲まれている 必要があります.

  • スラッシュ区切り ( 2005/06/01, 05/06/01 など )

  • ピリオド区切り ( 2005.06.01, 05.06.01 など )

  • ハイフン区切り ( 2005-06-01, 05-06-01 など )

  • 空白区切り ( 2005 06 01, 05 06 01 など )

  • 区切り文字無し ( 20050601, 050601 など )

データの書式として,以下のものが可能です.

  1. 日付文字列 と Y 値から構成される 2 列のデータ

    並び順は,日付文字列, Y 値となります.

    日付文字列Y値
    "2005.1.7"0.68
    "2005.1.21"0.32
    "2005.2.4"0.12
    : :
    "2005.6.17"0.11
  2. 日付文字列 と Y の値と上下の誤差値から構成される 4 列のデータ

    並び順は,日付文字列,Y値,誤差下限,誤差上限となります.

    日付文字列Y値誤差下限誤差上限
    "2005.1.1"0.50-0.130.12
    "2005.2.1"0.40-0.150.03
    "2005.3.1"0.2-0.040.3
    : : : :
    "2005.12.1"0.960-0.170.06
  3. 日付文字列 と Y の値とラベル文字列から構成される 3 列のデータ

    並び順は,日付文字列,値 Y,ラベル文字列となります.

    X値Y値ラベル文字列
    "2005.1.4"1.38"Jan"
    "2005.1.11"1.17""
    "2005.1.21"0.92""
    "2005.2.1"0.65"Feb"
    : : :
    "2005.6.21"1.03""
  4. 日付文字列 と Y の値と上下の誤差値とラベル文字列の 5 列のデータ

    並び順は,日付文字列,値 Y,誤差下限,誤差上限,ラベル文字列となります.

    X値Y値誤差下限誤差上限ラベル文字列
    "2005.1.4"0.98-0.150.13"1/4"
    "2005.1.11"0.77-0.0850.08"1/11"
    "2005.1.210.72-0.0980.12"1/21"
    : : : : :
    "2005.6.21"0.62-0.0870.131"6/21"
Last updated: 2005/06/29