インストール

Unix版のインストール方法を説明します.Windows版については Julius for SAPI README (CSRC CD-ROM 内)あるいは SAPI版ホームページ(京大)をご覧下さい

クイックスタート

とりあえずは,以下の手順で Julius と Julian の通常版をインストールできます.
% tar xzvf julius-3.3.tar.gz
% cd julius-3.3
% ./configure
% make
% make install
% (日本語manをインストールする場合) make install.man.ja
% make distclean
% ./configure --enable-julian
% make
% make install
% (日本語manをインストールする場合) make install.man.ja
以下で各手順について具体的に説明します.

1. 準備

Julius/Julian はデフォルトでは RAW ファイルと WAV ファイル(無圧縮)しか読み込めませんが,libsndfile を用いることで AIFF, AU, NIST, SND, WAV(ADPCM)などの様々なフォーマットの音声ファイルを読み込めるようになります. libsndfile は configure 時に自動検出されますので,使用する場合はあらかじめインストールしておいてください.
(必要であれば)
libsndfile を入手しインストールする
次にJuliusのソースパッケージを展開し,展開先のディレクトリへ移動します.
% gunzip -c -d julius-3.3.tar.gz | tar xvf -
% cd julius-3.3
なお通常版ではなく『マルチパス音響モデル対応版』をインストールする場合 は,julius-3.3.tar.gzの代わりに julius-3.3-multipath.tar.gz から展開・インストールします.

2. configureの実行

configureスクリプトは,OSの種別やマイク入力サポートの有無,Cコンパイラや使用ライブラリ,CPUのエンディアンなどの動作環境を自動検出し,適切なMakefile を生成します.まずはこのconfigureを実行してください.
% ./configure
オプション指定でさまざまな設定を行えます。デフォルトでは、Julius が速度重視設定でコンパイルされます。以下は代表的なオプションです。 全オプションの詳細については 「configureオプション」をご覧ください.

コンパイラは "gcc", デバッグオプションは "-O2 -g" がデフォルトです. Linux では "-O6 -fomit-frame-pointer" がデフォルトになります。 これら以外を用いるには,configure 前に使用するコンパイラとデバッグオプションをそれぞれ環境変数 "CC" および "CFLAGS" に設定します。ヘッダファイルのパスは環境変数 "CPPFLAGS" で指定します。

3. コンパイル

% make
を実行すると,各ディレクトリ下にそれぞれの実行バイナリが生成されます.

4. インストール

% make install
を実行すると,実行バイナリが${prefix}/bin, マニュアルが ${prefix}/man/man1にインストールされます.

以上でインストール作業は完了です.

インストールされる実行バイナリ一覧

julius (julian) : Julius / Julian 本体
mkbingram : バイナリN-gramファイル変換
adinrec, adintool:音声入力の録音
mkdfa.pl, mkfa, yomi2voca.pl:文法コンパイラ
generate, nextword, accept_check:文法作成支援
mkss:マイク入力のノイズスペクトルを計算・保存する
jcontrol:サーバーモジュールモード用サンプルクライアント
mkgshmm : Gaussian Selection 用音響モデ ル変換ツール

$Id: install.html,v 1.8 2002/09/11 21:00:39 ri Exp $