Rev.3.4.3 の変更点

Julius/Julian rev.3.4.3 は主にバグ修正リリースです. 認識性能は以前のバージョンと同一です.
使用方法はほとんど変わりませんが,Windows版のみ漢字コード関連で 設定(-kanji sjis)が必要な場合があります.

前バージョン(3.4.2)からの主な変更点は以下の通りです.

以下,変更点について解説します.

メモリ使用量の改善

ビームのワークエリア使用メモリ量を削減

木構造化辞書のメモリ量を一部削減

新機能

(Linux) EsounD オーディオサーバー経由の音声入力をサポート (--with-mictype=esd)

(Linux) 音声デバイス名(デフォルト:/dev/dsp)を環境変数 AUDIODEV で指定可能

(Win32) 出力エンコーディングオプション "-kanji {euc|sjis|jis|noconv}" を追加.

仕様変更

(Win32) 漢字コード変換をデフォルトで変換しないように変更.

(Win32) VC++でのコンパイル方法を変更

バグ修正

スペクトルサブトラクションが動かないバグを修正

ごく短い入力(1〜4フレーム)で落ちるバグを修正

maxcodebooksize が表示されないバグを修正

逐次デコーディング(--enable-sp-segment)におけるsp単語扱いのバグを修正

(Win32) 改行コード対応 (文法ファイル・-filelist)

(Win32) cygwin環境で mkdfa.pl がテンポラリを開けないバグを修正

(Win32) ZLIB非使用時にfopenに失敗することがあるバグを修正

stack empty で探索失敗時に得られた候補数を表示

iccでコンパイルしたJuliusが起動時に落ちるバグを修正

ソースにコメントを追加

オプション変更一覧

Julius-3.4.2 で変更されたconfigureオプションおよび起動時オプションの一覧です。

configureオプション:

起動時オプション:
$Id: WhatsNew_3.4.3.html,v 1.1.1.1 2005/11/17 11:11:49 sumomo Exp $